☆随時加筆修正
Driving

#1 始めに
 元々雪の少ない地域なので、このあたりのドライバーは一般に凍結路や積雪路に極端に弱く、スキーやスノーボードをする人たちでさえも道路状況で利用するスキー場が限られてしまうこともあるといいます。
 しかし、長野だの北海道だのならいざ知らず、所詮四国のスキー場。アクセス路は国道から一般林道まで丁寧に除雪され、融雪剤も大量に撒かれ、通常考えられる用意を怠らなければまったく問題無い場合がほとんどと思われます。

 そんなわけで、「雪があるんで美川スキー場にいけなーい」とか、「アスファルトが見えるまで除雪せんかいゴラァ」なんてことを言わなくてすむように、何かの役に立てばいいなあと思ってココに書いてみます。

 雪国の話ではありません。四国のスキー場での話です。氷点下2ケタとかありえない感じのことのなのでその辺は理解してくださいね。
 また、私の知るスキー場は美川スキー場、小田スキー場、久万スキーランド、プラーナ、のみです。他のスキー場の事は分かりません。その辺も御注意の程を。

#2 車について
【駆動方式】
 やはり4駆がいいです。タイヤが4個回れば、クロカン(クロスカントリー車)でもスズキの軽でも何でもいいです。フルタイム(常に4駆)でもパートタイム(2駆/4駆切替式)でもいいです。
 次はFF(フロントエンジン・フロントドライブ)。前輪が駆動輪になっているものです。最近の車はかなりの確率でFFです。重量のあるエンジン本体が駆動輪の上にあるので、路面への押し付けが強くなり低μ路(摩擦係数の低い路面)では効果ありです。
 また駆動輪に装着するチェーンが操舵輪(ハンドル切ったら曲がるタイヤ→前輪)にも装着する形になるので、少し安心。

【車種】
 四国のスキー場へのアクセス路は私の知るかぎりほぼ完全に除雪済みです。急な積雪で道路に20cmも一気に積もることもほとんど無いでしょう。よって、車種は何でもいいです。車高も普通の最低地上高さ(ノーマル状態)があれば問題ありません。

美川スキー場の手前の様子。
綺麗に除雪出来ております。

 長距離で登坂もありますのでなんともいえないのですが、雪道に対して言うならば、軽くて小さい車が有利かなあと考えます。重量のある大型4輪駆動車などは狭い四国の狭路の離合や重量から来る制動距離の長さなどを考えるとさほど魅力を感じません。そんなのに乗ってるヤツに限って妙なところで路肩に突っ込んでるんだよね。気が大きくなるんだろうか?

【MT/AT】
 おそらくどちらでも良いでしょう。慣れたものが一番です。
 ATの場合はスノーモードの有無の確認と、セレクトレバーを「2」にした場合に「2速固定」となるか「1速と2速のみを使う」となるかの確認をしておきましょう。
 「2速固定」なら2速発進できますので少し安心です。

【ABS】
 アンチロックブレーキシステムのことです。
 安定したブレーキには非常に効果的です。通常ブレーキがロックすると車体が横ずれを始めますが、雪道だと直進時でも通常の舗装道にくらべ非常に簡単に横を向きはじめます。ABSが作動するとその横ずれを始めるタイミングを遅らせることが出来ますので、ブレーキを緩めたりハンドルで修正したりがしやすくなります。
 当然ですが、それなりの速度で走っていればABSがあれど横滑りしますし、基本的にブレーキを緩める装置なので当然制動距離は伸びると言うことになります。ABS付きといえどロックさせない(ABSを作動させない)ブレーキ操作が必要です。

【準備】
 雪道では車は汚れます。特に気温も高く、融雪剤もゴス撒きする四国ではシャーベット状になった泥交じりの雪の中を走ることが多々あります。汚れる前にワックスをかけておきましょう。汚れもキズもいくらか防ぎ、後で落とすのも楽になります。
 出来ればセルフ洗車場で下回りにワックスを吹き付けておくといいかも。走行すると、先の融雪剤が混ざった水がたっぷりかかるのですが、融雪剤(塩化カルシウム)は金属をさびさせます。気持ちですが錆が多少は防げるかも。

 タイヤ空気圧は低い方が雪道では滑りにくくなります。極端に下げると危険ですが、積雪が予想される場合は標準から0.5〜1kgf/cm^2程度落としておくのも良いでしょう。

 ディーゼル用軽油は極低温で凍結します。が、四国内スキー場ならば問題ないでしょう。エンジン冷却水は不凍液が入っていますので通常濃度で入れてあれば(意識的に薄めてなければ)問題ありません。ウォッシャー液は自分で入れる場合がありますので、入れるときにボトル側面表示の稀縮濃度と凍結温度の表を確認しましょう。
 寒冷地用ワイパーは必要を感じたことはありません。このあたりでは夜間の帰りでもエンジンをかけしばらく暖機することでフロントガラスの温度もソコソコ上げられるようで、どうやら何とかなります。



#3 チェーン・スタッドレスタイヤ
【種類】
 チェーンの種類として最近は金属のものとゴムのものがあります。金属チェーンは文字通りチェーンではしご型と亀甲型とに分かれます。名称の違いは編み方の違いで、ゴムチェーンでも同様に違いがあります。
 冬用のタイヤだとスタッドレスタイヤが普通ですが、昔はタイヤ接地面に金属製のピンを埋め込んだスパイクタイヤという物がありました。ピン(スタッド)が無い(レス)タイヤの意味でスタッドレスタイヤと言います。

金属チェーン(はしご型) 金属チェーン(亀甲型) ゴムチェーン
チェーン種類参考写真


【金属チェーン】

 昔からタイヤチェーンといえばこれのことです。今は、はしご状よりも横方向の滑り止め効果の高い亀甲状の物が主流となっています。
 はしご型のものは値段が安い代わりに装着が面倒(普通)です。亀甲型は簡単に装着できるように工夫されたものも多く値段もはしご型に比べ少し高めです。

 今年オートバックスなどで販売しているチェーンを見ると金属チェーンが妙に安く感じられました。不思議に思って良く見ると、どうやらチェーンのサイズ(番手)が小さいようなのです。分かりやすく言うと鎖が細い。
 これでは雪の掻き分けはいいとしても、走行時の強度や寿命に問題が出ないか心配です。事実、一般的なサイズの金属チェーンの最高速度は50km/hなのですが、細いものは30km/hの表示になっています。
 平野部で保険代わりに載せておくなら良いですが、スキー場に行くことを考えると避けた方が無難と思われます。

【ゴムチェーン】
 使ったことが無いので分かりません。
 金属のそれに比べ走行音が静かで速度が出せます。が、走破性携帯性には劣るような気がします。また値段が高く装着もさほど楽では無さそうで、私としてはあまり使うような気にはなりませんね。

【スタッドレスタイヤ】
 
使ったことが無いので分かりません。
 雪用タイヤのスパイクタイヤに対しピン(スタッド)が無い(レス)タイヤの意味でスタッドレスタイヤと言います。
 ピンの無い代わりに細かく深い溝や低温でも硬化しないゴムを用いて積雪路凍結路のグリップを確保しています。そのため、磨り減って溝の浅くなったタイヤや購入から時間が経って硬く変質したタイヤはその雪用タイヤの能力が著しく低下します。メーカーの指示に従い使用期限を守りましょう。
 またMTタイヤ、ATタイヤは冬用タイヤとしては充分ではありません。が、通常のタイヤに比べるとやや効果が感じられます。当然何事も過信は禁物ですが。


【スパイクタイヤ】

 昔はこれが主流でした。タイヤ接地面に金属製のピンを埋め込んだもので凍結路には最強ということです。
 非積雪路を走ることによりピンが路面を削り粉塵被害が問題になってきたため規制され、今ではほとんど見かけなくなりました。配達などに使う2輪車用は規制外で今でも購入できます。

【装着】
 寒いです。出来れば手早く済ませましょう。
 最低でも軍手は必要ですね。狭いタイヤハウスに手を突っ込みますので、気温が低くかじかんだ手は怪我をしやすく、そうでなくとも角部や突起に引っかかり痛い思いをします。
 脱着の際にタイヤ奥側に落としこんでチェーンが引っかかることがあります。非常に面倒なことになるので、それにだけは注意しましょう。ほかは失敗したらやり直せばいいことなので気にしない。
 また、特に緩みには注意し、少し動かしての増し締めは必須です。

【注意事項】
 雪山に行くならチェーンは必携です。当然のマナーと考えましょう。実際には使わないことも多いですがそういう問題ではありません。
 チェーンは事前に試着しておくことが必要です。いざとなってから説明書を引っ張り出してというだけならまだましとして、サイズが合ってなかったり、破損などの不具合がある場合など使用不可能なケースも考えられます(実際に耳にします)。確実に装着できることを確認しておきましょう。


#3 道について
【積雪路】

【凍結路】

【除雪】

 雪が道路上からまったく無くなるわけではありません。
 北国と違い専用の除雪作業車はあまり使われす、ブルドーザー等の建設用車のブレードで削り取るわけですので、がちがちに凍ったところより下は取り除くことが出来ません。
 新雪が取り除かれバンパーでラッセルしなくてすむ状態が除雪されてる状態です。それで充分ありがたがりましょう。愛媛とはいえ除雪無し(参考)では普通乗用車などまったく進めませんので。

【狭路】
 スキー場にいく道は山道ですので狭いところも多いです。離合のコツは対向車のいる場合に不用意に突っ込まないこと、どこですれ違うかを想定すること、でしょうか。
 正直なところ不慣れなドライバーはすぐ分かります。カーブに沿って曲がれない(対抗にはらむ)。離合で減速しない。路肩に寄ることが出来ない。不用意に突っ込んでくる。バックしない。等など
 雪道では再発進が出来なくなる場合があるので、離合の場合登りを優先して通過させます。その意味でも下り走行はすぐ止まれるようにスピードを控えて走行するべきです。


【登坂/降坂】

【融雪剤】
 融雪剤(塩化カルシウム)白い結晶状で水の凝固点を降下させる化学物質です。0度以下でも水が凍らなくなる。だから雪が融けるわけですが、実は極端に気温が低いと融けません。
 一般道では道路管理を委託された地元の建設業者が除雪と同時に凍結した路面を融かす為に支給された融雪剤を撒きます。あまりに早朝や辺鄙な道は地元業者では手が回りませんので注意が必要です。
 融雪剤は金属をさびさせます。海水のようなものと考えていいでしょう。走行後はコイン洗車等で下回りやボディのスキマ等を洗い流しておくと良いです。


#4 運転について
【発進/加速】

【減速/速度コントロール】
 雪道では急な加減速は禁物ですので、アクセルで速度を常にコントロールして走る事が大事です。急激なエンジンブレーキも邪魔になりますので、MT車の場合は高めのギヤで回転数を落とし気味で、AT車の場合は。。。気にしなくていいか(笑)

【停止/急制動】
 よく言われるエンジンブレーキで減速っていうのは二駆の場合はあまりお勧めではありません。制動力がタイヤ2本にしかかからないからです。フットブレーキは適正に4輪に配分されますので、いうなれば4駆ブレーキとなるのでスリップしにくくなります。出来るだけ柔らかに緩やかにブレーキ操作することに慣れましょう。
 

【坂道発進】

【投光】

【離合】

【全般】



#5 駐車について
【発進】






toshikaoren 2007.03.24
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